採取場所別 塩の種類

食塩

料理教室をやっていると、

「塩は、何を選ぶといいんでしょうか?」や、
「岩塩と海塩の違いは何ですか?」

という質問がとても多いです。

1997年(平成9年)に塩の専売制度が廃止されて、20年以上になります。
それ以来、様々な種類の塩が市場に出回るようになりました。

日本国内で製造される塩だけでなく、海外産の岩塩など、
その種類も多数有り、確かに迷ってしまうんです。

塩の種類を整理しておくと、お料理の幅が広がる!・・・かもしれません。

塩の種類 採取場所

海塩(かいえん)

粗塩

海水からつくられています。

海水を濃縮させ、濃い塩水にした後、天日で水分を蒸発させたり、
釜で煮詰められたりして、つくられます。

日本ではほとんどの塩がこの方法で製造されています。

特に岩塩や湖塩を選ばない限り、粗塩も精製塩も海水からつくられています。

海塩を使うと良い料理、海塩の栄養価

海塩を使うと良い料理や栄養価などは、海塩のその後の製造方法により変わります。

原料よりも製造方法、製造工程がカギになります。

岩塩(がんえん)

岩塩

岩塩層から採掘されます。

岩塩層とは、砂漠の塩湖が水分の蒸発により塩分が濃縮、結晶化したり、
あるいは地殻変動により海水が陸上に閉じ込められて結晶化したものとされています。

鉱物と同じように採掘される他、水で溶かしてから製造される方法もあります。

岩塩は、鉄や硫黄などの鉱物と一緒に採掘されるものもあり、
産地や地層により様々な色がついていることがあります。

岩塩を使うと良い料理


岩塩を使うと良い料理ですが、

当料理教室(料理日和)で質問される皆様がお使いになっている岩塩は、
塊になっているもの、もしくは粗く粉砕されているものをお使いの方が多いようです。

きれいなピンク色がついていたら、てんぷらのお塩として使ったり、
サラダにオリーブオイルと一緒に直接かけるなどして食べるのもオススメです。

おにぎりの手塩にしたり、ゆで卵にかけてみて、
普段使っているお塩と味比べをしてみてはいかがでしょうか?

塩単体をなめて、味を比べるよりも違いがはっきりすると思います。

他のお塩とは、味や風味が違いますのでその味わいを楽しめるといいなと思います。

ラムチョップ肉

また、海塩に比べて味がはっきりしている、しっかりしているとも言われています。

デミグラスソースのような濃い味のソースのお料理に用いたり、
臭みのある肉料理の味付けに使ってみてはいかがでしょうか?

ただ、食材の下味や、料理の味付けをするときは、
塩が粗いため、溶けるのに少し時間を要するということを覚えておくといいでしょう。


湖塩(こえん)

ウユニ塩湖
ウユニ塩湖 乾季

死海、カスピ海、グレートソルト湖、ウユニ湖などに代表される塩水の湖からつくられた塩です。

岩塩と同じように、陸地の移動などを経て、海水が閉じ込められて湖になるなどしました。

湖の塩といっても、元の原料は、海水なんですね。




湖塩を使うと良い料理、湖塩の栄養価

湖塩を使うと良いお料理や湖塩の栄養価ですが、海塩と同様その後の製造方法によりかわります。

ただ、「湖塩からつくられた塩」と銘打ったものを市場でみかける場合は、
精製されていない、天日塩や釜炊きの塩、産地が表示されたものという印象があります。

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若干、北海道目線で記しておりますので、一般的で無い食材や目安の分量なども存在するかもしれません。

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参考・引用文献
素材よろこぶ調味料の便利帳 高橋書店