骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症とは、骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

車いすの高齢者

高齢になってから、特に足や腰を骨折してしまうと、寝たきりになり、そのせいで認知症を引き起こしてしまうともいわれており、注意が必要です。

骨粗鬆症は高齢化に伴い、数が増加する傾向にあります。

骨粗鬆症の原因

ヒトの骨は新しく作られながら、溶かして壊されるを繰り返しています。

この新しく作られる「骨形成」と溶かして壊される「骨吸収」のバランスが崩れることで、骨が新しく作られるのが少なくなり、骨粗鬆症になります。

骨の量は、骨格の成長とともに増加し、成人期が一番多いのですが、老化に伴い、カルシウムの吸収率が下がり、骨粗鬆症の原因のひとつになります。

女性ホルモンはカルシウムの吸収を助ける働きがありますが、閉経すると女性ホルモンの分泌が低下します。
骨粗鬆症が女性に多いのはこのためです。

骨折する前に!

骨粗鬆症かどうかは、骨折して初めて、レントゲンを撮ることで、骨粗鬆症を指摘されたり、健康診断で指摘される方もいます。

また、人間ドックや健康診断で骨密度を測定して、骨粗鬆症を指摘されたり、
「年齢よりも骨の量が少ないね。」などと指摘されることもあるようです。

  1. 軽い転倒で骨折をしたことがある
  2. 最近、身長が縮んだような気がする
  3. もとも痩せている(BMI19以下)
  4. たばこを吸っている
  5. ほとんど運動(ウォーキング含む)をしない
  6. ステロイドを服薬している
  7. 閉経している
  8. ホルモン治療を受けている
  9. 牛乳や乳製品をほとんどとらない+緑黄色野菜や魚を食べない
  10. コーヒーをよく飲む
  11. 塩辛い料理が好き又は塩分を多く摂っている
  12. 飲酒の習慣がある

通常の健康診断では、骨密度の検査は、希望する人が受けられるものです。
骨折をする前に、上記項目が気になる方は、検査をしてみてはいかがでしょうか。

生活習慣(特に食事面)で気をつけること

積極的に意識したいもの

カルシウム

カルシウム食材

骨の素になるものです。カルシウムを多く含む食品をとりましょう。

乳製品、緑黄色野菜、魚介類などに含まれます。

ビタミンD

しいたけ

カルシウムの吸収を助けます。

しいたけや鮭を意識しましょう。

マグネシウム

大豆

カルシウムの働きを調整します。

大豆製品、海藻類、魚介類に多く含まれます。

たんぱく質

たんぱく質は骨の材料になります。適量を心がけましょう。

乳製品や大豆製品、魚介類が豊富です。

テアフラビン

紅茶

大阪大学の実験で、紅茶に含まれるテアフラビン(ポリフェノールの一種)が、骨を破壊する破骨細胞を減らす効果があることがわかりました。





摂りすぎには注意したいもの

塩分

余分な塩分は尿として排出されますが、ナトリウムと共にカルシウムにも排出されるため、尿中のナトリウムが多いと尿中のカルシウムも多くなります。

塩分の摂り過ぎによりカルシウムの排泄量が増えると、体内のカルシウムが不足します。

リン 

インスタントラーメン

リンはカルシウムの吸収を妨げます。リンを多く含む食品は、加工食品、インスタント食品などです。

コーラにはリン酸が多く含まれています。

アルコール

カルシウムの吸収を悪くします。ビタミンDの働きも抑制されてしまいます。

骨粗鬆症が気になる方は、摂取をしましょう。

ニコチン

カルシウムの吸収を悪くします。

禁煙が大原則ですね。

カフェイン

コーヒー

コーヒーの中に含まれるカフェインには、尿を出す利尿作用があるため、飲み過ぎると、尿と一緒にカルシウムも排出されやすくなりますが、はっきりしたことはわかっていません。

ただし、同じカフェインを含む飲み物でも、紅茶は骨粗鬆症を予防する効果があります。
(上記テアフラビン参照)




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