料理上手への道 出汁(だし)のとり方

基本のだしをとろう

かつお節と昆布

だしってどうやってとるの?

と言う質問が結構あります。

お料理初心者の方だけではなく、主婦歴20年のベテランからも同様の質問を受けることがよくあります。

「本当の正しいだしのとり方」みたいなのを知らないと、だしをとってはいけないと感じている方もいらっしゃるご様子。簡単なので、気軽にだしをとってみましょう。

インスタントや顆粒のだしの素では全体に出ない、うま味や香りがあって、手間もかからず難しくありません。

だしのとり方を知ってしまうと、くせになりやみつきです!
だしのもとが、いらなくなりますよ~。

だしの材料

  • 水・・・・・1ℓ
  • 昆布・・・・5×10cm 
  • かつお節・・15g

だしのとり方

  1. 12昆布の表面をふきんでさっとふき、ほこりを取り除く。水とともに鍋に入れて、3時間程おく。

  2. 弱めの中火にかけて、昆布の周りに泡が出たら取り出す。

  3. すぐにかつお節を一気に入れる。

  4. 沸騰したら、すぐに火を止め、かつお節が鍋の底に沈むまで待つ。(4~5分。)

  5. キッチンペーパーをザルの上に置いて、ゆっくりと静かに漉す。

 

 

 

だしのとり方のポイント

ミネラルウォーターを使わず、ご家庭の水道水でを使います。

水道水軟水は昆布のうま味成分を引き出します。

硬水では、カルシウムが昆布に含まれているたんぱく質と結合して、アクとなり、だしがにごります。

また、カルシウムが昆布の表面に付着し、だしに昆布のうま味が抽出されません。

 

昆布は30分つけておくだけでも、水にうま味が出ます。

昆布昆布を水につけておく時間があまり無いときは、はさみで昆布に、数カ所の切れ目を入れます。

また、昆布に含まれているマンニットやグルタミン酸は、水につけておくだけでも抽出されます。

昆布は沸騰するまで長く煮ないこと。

昆布の細胞組織は、壊れやすく、加熱することで、ぬめり(アルギン酸)、臭み、色素、ヨウ素が溶け出します。

かつお節もぐらぐら煮立てず、ふわっと沸騰したら火を止めましょう。

かつお節香りが飛んでしまい、汁がにごってしまいます。


 

 

 

漉した後のかつお節は絞らないように。

苦味が出て、汁が濁る原因になります。

 

もっと気軽に!だしをとろう

だしは、その用途によっても一番だし、二番だし、昆布だしなど、様々です。

ご家庭で、だしを使う用途はなんでしょうか?

おみそ汁や煮物、茶碗蒸し、炊き込みご飯など、様々なお料理に使えますよね。

上記でご紹介しただしは、一番だしのとり方ですが、みそ汁に使うのであれば、汁が濁ってしまっても、さほど問題ありません。

 

だしは、保存容器に入れて冷蔵庫で保管することもできるので、1回のだし取りで、2回3回と使用しても大丈夫なのです。
ご家庭でとるだしに失敗はありません!!

保存しておくと香りが飛んでしまうのでは?と思いがちですが、(確かに最初の日に比べると、風味は落ちますが、)みそ汁や濃い目の煮物に使うのであれば、問題はありません。

密閉できる保存容器に入れて、冷蔵庫のドア部分に置いておきます。

顆粒のだしに比べて美味しいですし、減塩の効果もあります。

 

だしをとった後の昆布とかつお節がもったいない~という方は、昆布は佃煮に、かつお節はフライパンでからいりして水分を飛ばし、和風サラダの具材にしたり、おにぎりの具にしてはいかがでしょうか?

 

 

 

だし汁

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