食材イロイロ~野菜~ 茄子

なす

茄子は、皮をむかなくて良いし、さっと切ってすぐに調理できてしまうのがとても魅力です。

茄子は、その種類が多く、ポリフェノールが含まれていて健康効果も期待できたり、茄子紺という色や「一富士二鷹三茄子」という言葉にあるように、昔から日本人に親しまれているなど、たくさんの魅力が詰まっている野菜ですね。

茄子の原産地はインド。日本へは、中国経由でやってきました。

奈良時代には既に栽培されていた記録があるようです。

茄子は、5月の中旬頃に植え付けると6月の中旬頃に身ができはじめます。

旬の時期は初夏から秋です。

茄子紺

独特の紫色は独特で、茄子紺という色見本もあるぐらいです。

この紫色の理由は、ポリフェノールの一種、ナスニンというアントシアニン系色素が含まれているためです。

ナスニンは、鉄やアルミニウムなどの金属と反応すると、鮮やかな黒紫色になります。
茄子の漬け物をつくるときにクギやミョウバンを入れることがあるのはこのためです。

また、アントシアニンはブルベ-リーに含まれていることで有名です。

アントシアニンは、活性酸素の働きを抑制し、
血管をきれいにしてくれるという効果が期待されています。

なるべく皮はむかずに調理して食べたいものですね。

茄子の種類

中長なす

中長なす

スーパー等でみかける一般的な茄子。

現在では、品種改良されて、F1が主なものになっている。

水なす

水なす

中長なすの一種で、大阪泉州地域特産のなす。漬け物が有名。

絞ると水がしたたるくらいに水分が多く、実がやわらかく、甘みも多い。

賀茂なす

賀茂茄子

京都上賀茂地域で栽培されている丸なすで、実が詰まっていて、重みがある。

田楽や揚げ物で食べることが多い。

長なす

長なす

長さが20~30cmほどあって、果肉はやわらかい。

焼きなすとして食べられることが多い。

※大長なす 長さが40cm以上あり、九州地方で栽培されている。

米なす

米なす

アメリカの品種を改良した大型のなす。

加熱調理にむいている。日本のなすと比べて、ヘタが緑色なのが特徴、

なすの収穫量

2018年のなすの収穫量は日本全国で、30万4百トンでした。

1位が高知県、2位に熊本県、3位に群馬県と続きます。

茄子を選ぶときは

ヘタのとげがとがっているもの、

紫紺色でツヤがあるもの などを選びます。

保存方法

冷気を当てると乾燥し、しぼんでしまうので、新聞紙に包んでポリ袋に入れてから冷蔵庫にしまいましょう。

購入後、しばらく放置しておくことで、中のタネの色が変わっていたり、実が痛んでしまいます。外からでは、ぱっと見、わからないのですが、購入後は、早めに使うことがオススメです。

茄子の栄養価

七訂食品成分表によると、可食部100g当たりの栄養価は、下記の通りです。

茄子の栄養価


βカロテンは、米なすよりも、なすの方が多いんですね。
水分が9割以上を占めていますが、食物繊維が取りやすい食材のひとつです。

煮たり、炒めたりすることで、カサが減って、たくさん食べることができます。


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参考・引用文献
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
もっとからだにおいしい野菜の便利帳 高橋書店
花図鑑野菜 草土出版
政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)より「平成30年産指定野菜(春野菜、夏秋野菜等)の作付面積、収穫量及び出荷量」