ハチミツ HONEY
青梅が出回ると、梅酒や梅シロップを仕込む時期が来たな~、と感じます。
みなさんは梅酒の甘みは何を使っていますか?
料理日和では、なんと!贅沢にハチミツで梅酒をつくって自分用に楽しんでいます。
梅酒は、氷砂糖でつくられる方が大多数で、一般的ですね。
氷砂糖が、溶けるまでに時間がかかるため、ゆっくり梅に漬かるのが美味しさの秘密とされています。
しかし、氷砂糖は、グラニュー糖と同じ純度の高いお砂糖なので、
もう少し違った風味が欲しいため、ハツミツを使用しています。
仕込みのときに梅を傷つけてしまうと、色が濁ってしまいますが、
その年のはちみつの色合いによってもできあがりが違って面白いなーって思うんですよね~。
一番左が濃い色なので、年長者かと思いがちですが、わりと若者で、
一番右が一番の年長者梅酒です。
ハチミツ
ハチミツは、花の中に含まれている「花の蜜」をミツバチが集めてきて、巣の中に保管しています。
それでは、花の蜜=ハチミツなのか?というと、そうではありません。
含まれている成分が違っています。
花の蜜は「ショ糖」でできているのに対し、
ハチミツは「果糖」と「ブドウ糖」でしめられていて、「ショ糖」の割合は3%程度になります。
※「ショ糖」・・・グラニュー糖に99.95%含まれる成分。
含まれている成分が違うその理由は、ミツバチにあります。
ミツバチの分泌液には、花の蜜の主成分である「ショ糖」を分解する酵素があり、巣の中で保管している間に、この分解酵素が作用し、「ショ糖」を「果糖」と「ブドウ糖」に分解します。
グラニュー糖とハチミツはどちらが甘く感じますか?
グラニュー糖をなめたときとハツミツをなめたとき、甘く感じるのはどちらでしょうか?
多くの方は、ハチミツと答えられるのではないでしょうか?
その理由は、先ほどお伝えした、
「ショ糖」がミツバチの分泌液により「果糖」と「ブドウ糖」に分解されたことにあります。
ショ糖の甘味度を1.0とすると
果糖は、α型が0.6、β型が1.8という甘味度を示します。
α型とβ型は、いろいろな要因によって変化しますが、
果糖の場合は、温度が高くなると、α型の割合が増えます。
常温以下ではちみつを口にするとグラニュー糖に比べて甘く感じるのは、このためなのです。
余談ですが、、、
果糖は果物にも多く含まれています。
そのため、果物は冷やして食べると甘みが増すということになりますね!
花の種類で変わる香りと味
また、ハチミツは、その花の蜜によっても成分だけでなく、香りや風味にも違いが出てきます。
好みの味を見つけて、梅酒づくりに活かすのも楽しいのではないかと思います。
ちなみにハチミツを瓶などの容器の中に保管していると、結晶化(白い固まりが発生)していることがありませんか?
ハチミツに含まれる「ブドウ糖」に結晶化しやすい性質があるため、寒い時期、涼しい場所では、このような白い固まりをみることができます。一度温めて溶かして使うといいですよ~。
ハチミツの使い道
ハチミツを買ったはいいけど、余ってしまうという方、当料理教室にもたくさんいらっしゃいます。
オススメの使い方は、
① 煮物の甘み、砂糖の代わり
② 鶏の照り焼きに使用する
③ ブルーチーズにちょっとつける
④ ペリエに溶かして飲む
などは、いかがでしょうか~??
注意:1歳未満のお子様にはハチミツは禁忌です。ご注意くださいませ。
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この記事では、料理日和がこれから料理を楽しみたい方、既に料理を楽しんでいる方のために、さらに料理が好きになり、楽しんでいただきたいと思い、食材や料理、栄養・健康などの情報を提供させていただいております。
料理日和とは、北海道札幌市にある料理教室です。
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若干、北海道目線で記しておりますので、一般的で無い食材や目安の分量なども存在するかもしれません。
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参考・引用文献
お菓子「こつ」の科学 柴田書店