栗きんとんのさつまいも 皮を厚くむく理由

おせち

おせち料理に欠かせないお料理といえば・・・

黒豆

伊達巻き

筑前煮

数の子

かまぼこ

などなどありますが、栗きんとん!さつまいもでつくる栗きんとんも欠かせません~。

では、栗きんとんをつくってみよう!と思い、レシピをみると・・・・

「栗きんとん」という名前ですが、材料にさつまいもを使ってあるレシピが多いですよね。

さつまいもでつくる栗きんとんは手軽で、家庭的でつくりやすいもの。

栗きんとんのレシピには・・・

ところで、栗きんとんのレシピをみていくと、

さつまいもの皮を厚くむいて・・・

厚めにさつまいもの皮をむき~

というように書いてありませんか?

さつまいもの皮は厚くむくんだな!ということがポイントだとわかります。

どうして、さつまいもの皮は厚くむくのでしょうか?

さつまいもの皮を厚くむく理由

さつまいもを切ると、乳白色の粘液が出てきます。

この粘液は、クロロゲン酸などのポリフェノール物質を含んでいるため、空気に触れると酸化して黒~褐色に変化するため、さつまいもを切ってそのままにしておくと、切断面が黒くなってきます。

さつまいも切りたて
切ってすぐのさつまいもの断面
褐変したさつまいも
切ってから時間がたったさつまいもの断面

せっかく黄金色のさつまいもが黒くなってしまっては、見映えが悪くなってしまいます。

そのため、栗きんとんにかかわらず、さつまいもは切ったらすぐに調理をしたり、水につけておくことが多いですよね。

さつまいもを切ったときに出てくる乳白色の液体は、空気に触れなければ黒くならないので、水につけて空気に触れさせないようにしているわけです。

黒っぽくなってしまったさつまいもを調理してもずっと黒っぽいままなので、色をきれいにしたい場合は、素早く水につけましょう!

ではなぜ、皮を厚くむくのかというと、乳白色の液体は、さつまいもの内皮付近からでてくるため、内皮の内側をむくと黒くなりにくいというわけです。

さつまいも断面
表皮は外側の紫の皮、内皮はその内側にある。
図のさつまいもの直径は約5cm。

ただし、すぐに水につけてほうが確実です。

ピーラーでむくだけでは、内皮にたどり着くまでちょっと足りないかもしれません。

輪切りにしてから、包丁でぐるりとむくのがいいでしょう。


本サイトにご訪問&記事をお読みくださり、ありがとうございます。

この記事では、料理日和がこれから料理を楽しみたい方、既に料理を楽しんでいる方のために、さらに料理が好きになり、楽しんでいただきたいと思い、食材や料理、栄養・健康などの情報を提供させていただいております。

料理日和とは、北海道札幌市にある料理教室です。
料理をするのが楽しくなり、家庭的で季節や行事にこだわってつくられる料理のレシピや食に関わる情報を提供しています。マンツーマンレッスンを中心に少人数制でレッスンをしていますので、初心者さんも安心してご参加いただけます。
若干、北海道目線で記しておりますので、一般的で無い食材や目安の分量なども存在するかもしれません。

今後ともお読みいただいたり、何かのお役に立てますと嬉しいです。

参考・引用文献
新調理学 光生館