上手に美味しくできる、炊き込みご飯のコツ
美味しい炊き込みご飯をつくりたいのに・・・
炊き込みご飯が失敗するのはナゼ?
炊き込みご飯を食べたくて、炊飯器にセットして待つこと数分。
炊飯器の蓋を楽しみに開けて・・・あれ!?
ごはんに芯がある・・・。
レシピ通りやった(つもりな)のにヘンだな~~。
どうして~~???
という経験はありませんか?
ご飯を失敗してしまうと、直しにくい(直せない)ので、精神的なダメージが(笑)!
現在では、IH炊飯器や圧力炊飯器などのツワモノ家電が登場したおかげで、お米料理も失敗無く、比較的簡単にできるようになりました。
ところが、比較的従来のマイコン炊飯器や少人数炊きの炊飯器では、少し間違うと、上記のような失敗をしてしまいがちです。
ではでは美味しく炊き込みご飯をつくるコツを見ていきましょう~!
ちなみに・・・炊き込みご飯ってそもそも何?
炊き込みご飯とは、しょうゆや塩で味付けをし、水加減を調整、お米とともに肉や魚介類、野菜などを一緒に炊きあげた料理のことです。
五目炊き込みご飯のつくりかた!
米・・・2合(300g)
だし汁・・・400ml
酒・・・大さじ2
しょうゆ・・・大さじ2
鶏もも肉・・・70g(1/3~1/4枚)
塩・・・ひとつまみ
ごぼう・・・30g
にんじん・・・20g
干ししいたけ(戻す)・・・1枚
小揚げ(油抜きする)・・・1枚
生芋こんにゃく・・・30g
三つ葉・・・適量
- 米は洗って水分をきり、炊飯釜に入れ、冷めただし汁を加えて30分~1時間つけておく。
- 鶏肉は1cm幅に切り、塩をしておく。
- ごぼうは、細いささがきにする。にんじんと戻したしいたけ、油揚げ、こんにゃくは、2cmの長さのせん切りにする。
- 炊飯釜に酒としょうゆを加えてひと混ぜし、上に3の具をのせて、炊飯のスイッチを入れる。
- 炊きあがったら具とご飯を混ぜる。器に盛り付け三つ葉を飾る。
上手に美味しくできる、炊き込みご飯のコツ
お米に芯を残さない!
●お米に水分を充分含ませます。
米粒の中心分まで水を吸水させましょう。
それには、最低でも30分間は水分につけておくことが必要です。
冷たい温度の水でも約2時間でお米の吸水量が満タンになります。
いろいろなレシピを読むと、30分~60分は水につけましょうとありますが、水の温度が30℃だと60分で吸水が充分となりますので、30分~60分と書いてあるんですねー。
●しょうゆなどの調味料を混ぜておくと、お米の吸水が妨げられるので、炊く直前に加えるのがオススメ。
しょうゆや調味料は米の吸水を邪魔します。
そのため、調味料も水と一緒に加えておきたいところですが、やや我慢。
炊く直前がオススメです。
●炊きあがってもすぐにフタを開けずに、蒸らしましょう。
炊きあがったご飯は10分~15分は蒸らすことが必要です。この間、炊飯器内の水分は外に蒸発したり、お米に吸収されるなどしています。
蒸らすことでお米に充分な水分が行き渡りますが、ここでフタを開けてしまうと水分の蒸発が多くなりお米に吸収される水分が少なくなってしまいます。もう少し時間をおいてみましょう。
●お米と具を炊く前に混ぜない。
お米が炊かれている最中は、水分が充分に対流するおかげで、お米が過熱されています。
ところが、お米と重さの違う材料、肉や野菜類がお米と混ざってしまうとその対流が邪魔されてしまいお米の加熱が不十分になってしまいます。
そのため、炊飯器にお米を入れ、調味液を入れて全体を混ぜ、具を上にのせるだけです。
具をお米と混ぜたりしないようにお願いします~。
べちゃべちゃごはんにしない!
●水につけたあとは、ザルに上げて水分をよくきる。
炊き込みご飯の場合は、何らかの調味液で炊きますがちゃんと水切りができていないと水分量が多くなってしまいます。吸水したお米は一旦水分をザルに上げてきってから調味液を足しましょう。
●液体調味料の分量は水分量から引きます。
酒にはご飯の風味を増す効果があるので、炊き込みご飯の調味料としては代表的です。しょうゆも五目炊き込みご飯によく用いますよね。
正しいレシピをよく読んで、素直につくるのが失敗しない最大のコツですが、自分で調整する場合は、たとえ大さじ1杯ても小さじ1杯でも入れる場合は、前もって炊くときの水分を減らしましょう。
炊く前に少し味見をしてみて、薄いのでしょうゆを足したいと思ったときは、その水分を少し減らしてからしょうゆを加えます。
自分で味付けを調整するときのご参考に~
味付けはお米の重量(重さ)に対して1.5%、または炊く水分の1%を基準とするのが、好ましい味付けといわれています。
お米2合だと300gなので、塩分は4.5gとなり、塩のみでの味付けだと小さじ1弱(小さじ3/4強)、しょうゆのみでの味付けだと大さじ1と1/2となります。
ただし、これはお米の分量に対する味付けなので、肉や野菜などの具材が入る場合、そちらの味付けも必要になりますので、あくまでもご参考に~!
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参考・引用文献
新調理学 光生館
調理学実習 光生館