水溶き片栗粉を加えるタイミング
汁ものや麻婆豆腐に、うまくとろみをつけるコツはなんですか?
料理教室で料理教室で、よくお伺いするご質問の一つです。
そして、皆様のお悩みは、
ダマになってしまい、上手くとろみがつかない。
入れすぎて、かたくなる、デンプンの度合いが強くかたい。
汁ものにとろみをつけるときのコツをお伝えするとともに、
料理日和がレッスンで、実際にお客様から頂いたご質問を少しご紹介します。
先日、レッスンにご参加されたお客様の体験談なのですが、
お菓子作りもお好きなので、コーンスターチはご自宅にいつもあるのだとか。
「同じデンプンだと思っていたのに上手くいかなかったのはなぜですか?」
というご質問を頂戴しました。
工程を確認すると・・・
「かきたま汁にとろみをつけようと思って、
片栗粉と同じように、コーンスターチを一旦水で溶いてから、
汁に加えたが、全然とろみが付かないと思って、量を増やしたけど、
それでもあまりとろみが付かなかった。
どうしよう・・・と思っていたら、沸騰直前で固まってきて、スゴイかたくなってしまった。
しかも、すごく濁ってしまった。」
とのこと。
工程で気になるところがありました。
「今まで、汁に水で溶いた片栗粉を入れていたタイミングはいつですか?
煮立っていた?
煮立ちそうだった?
あまり気にしていなかった?
また、今回失敗してしまったコーンスターチを入れるタイミングは?」
答えは、「あまり気にしていなかった。」とのこと。
今まで上手にできていたら、気にしないですよね~。
汁ものに水溶き片栗粉を加えてとろみをつけたい場合、水溶き片栗粉を入れるタイミングは、
煮たってから
が、基本になります。
そうです!加える直前に水溶き片栗粉を再度混ぜ、煮たっている汁に加えます。
必ず煮立たせましょう。
煮たってないところに加えると、ダマやムラになる原因になります。
また、片栗粉を加えて汁ものに濃度をつけるときのコツのもう一つは、
片栗粉の倍の量の水で溶く
片栗粉が大さじ1であれば、大さじ2の水を使用する。
そうすると、失敗なく汁ものがダマにならず濃度がつきます。
上記↑でもうまくいかない!!場合
水溶き片栗粉は温度が熱いと固まります。
なので必ず、熱いお湯でなく、水に溶いてほしい。
煮立たせるところに、一気にドバっと入ると、そこで固まってしまいます。
汁ものなど一旦煮立たせたら、極弱火にしましょう。
なんだったら、火を止めて冷ましましょう。
アツアツのところには水溶き片栗粉は入れないでおきましょう。
ぬるいところに入れて、かき混ぜてから、加熱します。
加熱の間は、優しく混ぜます。
くつくつしてから1分以上、混ぜながら煮ます。
1分以上加熱しないと、片栗粉の粉っぽい感じが残りますのでポイントです。
片栗粉とコーンスターチ
でも、片栗粉ではなく、コーンスターチだったから失敗したんじゃないの?と疑問がわきます。
あんかけ料理や汁もののとろみ付けなど、様々なお料理に使われる片栗粉ですが、
いざ使おうと思ったときに、
ストックしていなかった、切らしていたというご経験はありませんか?
そして、代わりにと、
同じデンプンだからコーンスターチを使ってみたけど、
なんか片栗粉と違うな~
と思われたことはありませんか?
同じデンプンでも、片栗粉とコーンスターチは、性質が違うんです。
片栗粉とコーンスターチの違い
片栗粉
片栗粉の原料は、じゃがいもです。
元々は、カタクリという野草からとれたでんぷんでしたが、今日ではじゃがいもが原料となりました。
コーンスターチ
コーンスターチの原料は、とうもろこしです。
片栗粉とコーンスターチは、どちらもでんぷんですが、
原料が違うので、粒の大きさなど性質は変わります。
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若干、北海道目線で記しておりますので、一般的で無い食材や目安の分量なども存在するかもしれません。
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