トレハロースって何ですか?
お菓子や食品のパッケージの裏面を見ると、
原材料欄に「トレハロース」と書いてあるのを見かけます。
トレハロースは砂糖の一種で、ここ20年くらいの間にたくさん使用されるようになりました。
1994年にトレハロースを安価に製造することができるようになったため、
一気に使用が広だったためです。
でも、安いからといって、広がったわければありません!
トレハロースは他の砂糖にはない機能性を持ち、扱いやすいのです。
その中身をみていきましょう~。
二糖類
ブドウ糖(グルコース)が2つ結合したものです。
ブドウ糖が2つ結合している二糖類は、麦芽糖(マルトース)がありますが、
結合している場所が違うので、麦芽糖とは性質が違います。
甘味度が低い
トレハロースの甘味度は、砂糖を100%としたときで、38%~45%といわれています。
ちなみにブドウ糖は61%程度だそうですよ。
かなり甘さ控えめ。
そのため、お菓子などに使う場合、素材の味を活かして甘みをつけることができると考えられます。
着色しない
トレハロース自体の色は、白色です。
グラニュー糖も上白糖も精製された糖類は、白い色が特徴ですね。
って、話がそれましたが、トレハロースはメイラード反応を起こさない砂糖です。
焼いても褐色になりません。焼き色を抑えたいときに使えます。
酸と熱に強い
トレハロースは分解しない安定した糖のため、食品だけでなく、
化粧品や医薬品などにも使用されています。
水に溶けにくい、しけらない
上白糖など、湿気の多い時季には砂糖同士がくっついてかたまってしまうことがあります。
トレハロースは、高い湿度でもしけにくいのが特徴です。
また、砂糖に比べて水に溶けにくい性質があります。
トレハロースの持つ機能
トレハロースの持つ機能は、
長期間の保存に耐えられるお菓子をつくるのにとても役立ちます。
例えば、
お餅に入れると、日にちが経ってもかたくなりにくいとか、
シュークリームのカスタードクリームに使うと、日にちが経ってもクリームの劣化が少ないとか、
むいたリンゴを水に浸けるときに少し加えておくと色の変化を防げる
という利点があります。
加えて、長くしっとり感を保持できる、
トレハロースを入れたクリームの水分が、生地にしみていかないなどの利点もあります。
主なトレハロースの機能
- でんぷんの老化防止
- たんぱく質の変性防止
- 脂質の変性防止
- 組織の安定
- 鮮度保持効果
- 虫歯予防効果
- 保水性
トレハロースの入手法
トレハロースは、製菓材料店などで購入できます。
価格は、200g→350円程度で販売されているので、グラニュー糖と比べると、少々高くなります。
家庭でトレハロースは必要?
料理日和では、現在のところトレハロースは使用していません。
お菓子やお料理は、ある程度時間が経った方が美味しいお料理やお菓子、
又は作り置きを除いてを除いて「出来たて」を食べることが好きです。
話はそれてしまいますが、同じ糖類でも、
天然のハチミツは、少しずつ減ってきており、価格も高価になっています。
しかし、工業的につくられたトレハロースなどの糖類は
広く使われているんだなーと思った今日この頃です。
料理日和に裏面にトレハロースって書いているものは、お菓子の箱にありました!
本サイトにご訪問&記事をお読みくださり、ありがとうございます。
この記事では、料理日和がこれから料理を楽しみたい方、既に料理を楽しんでいる方のために、さらに料理が好きになり、楽しんでいただきたいと思い、食材や料理、栄養・健康などの情報を提供させていただいております。
料理日和とは、北海道札幌市にある料理教室です。
料理をするのが楽しくなり、家庭的で季節や行事にこだわってつくられる料理のレシピや食に関わる情報を提供しています。マンツーマンレッスンを中心に少人数制でレッスンをしていますので、初心者さんも安心してご参加いただけます。
若干、北海道目線で記しておりますので、一般的で無い食材や目安の分量なども存在するかもしれません。
今後ともお読みいただいたり、何かのお役に立てますと嬉しいです。