カレイとヒラメ
カレイとヒラメを見分ける方法
カレイとヒラメはどちらも平らで形が似ています。
カレイとヒラメを見分けるコツは、腹を手前にしたときの目の位置。
皮が黒い方(背中)を上にして置き、腹を手前にします。
このとき、目が右についていたらカレイで、目が左についていたらヒラメです。
結構有名な見分け方ですが・・・
ヒラメを購入して調理する機会はあまりないのと、
魚屋さんに行くとカレイとか、ヒラメと表示して売っているので
あまり見分ける機会がないかもしれません。
他に見分ける方法で面白いのは、口の大きさです。
カレイは砂の中にいる虫などをエサとしているのに対し、
ヒラメはエビは小魚(アジやイワシなども!)を食べるため
口の大きさや歯の鋭さが違うんですね~。
盛り付けるときは、カレイの頭は右!
ただ、姿のまま料理をしたときは、頭の向きを意識します。
魚の盛り付け方で、一尾魚のときは、頭を左、腹を手前にという決まりがあります。
しかしそうすると、
カレイが裏返しで、
背中の黒い側を下にして盛り付けなくてはならなくなります。
そのため、カレイは例外で、
黒い背側を上にして、腹を手前にして、頭は右にするということになっています。
ヒラメは高級魚
ヒラメはカレイに比べて全体に大きく高価です。
ヒラメは白身魚の代表で、お刺身やお寿司としても食べる機会が多い魚ですね。
超高級魚として、活〆のヒラメなども高級食料品店やデパートで見かける機会があります。
しかし、現在は天然のヒラメが減少してきてしまいました。
鹿児島、愛媛、大分などでは、ヒラメの養殖が盛んで、
天然物と養殖物に味の差が無くなってきているともいわれています。
回転寿司のえんがわ
ところで、回転寿司などに行くと「えんがわ」がメニューにあります。
とても良心的な価格ですよね。
ヒラメ自体が高級魚なのに、少ししかとれない「えんがわ」が
どうしてこんなに安く食べられるのだろう?
ヒラメの養殖がすすんだのかなぁ?なんて思ったこともありました。
その理由は、ヒラメの「えんがわ」ではなく、カレイの「えんがわ」だったからなんです。
アブラガレイ カラスガレイ ギンガレイ
回転寿司で「えんがわ」に仕様されるカレイは、
アブラガレイやギンガレイ(カラスガレイ)という種類のカレイで、
アメリカやカナダ、ロシアから輸入されたものです。
体長1mくらいの大型のカレイを使用しています。
アブラガレイもギンガレイ(カラスガレイ)も、ヒラメのように高級魚ではなく、
体長が大きいのでたくさん「えんがわ」をとることができるため、
安価な「えんがわ」を食べることができるというわけです。
冷凍になった切り身のギンカレイを見ると、身が厚く、体長の大きさが想像されます。
生のギンガレイは店頭に並ぶことはあまりなく、
冷凍や解凍されて味付きに加工されていることがほとんどです。
ギンガレイは脂ののりが良く、焼いて食べるととても美味しい魚といわれ、
味付けたものを1切れずつパックして、冷凍し、贈答用などにもされています。
焼いて食べると、脂がのって美味しいですよね~。
輸入品であるため、比較的年間を通して手に入り、価格が安定しているという利点があります。
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参考・引用文献
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
からだにおいしい魚の便利帳 高橋書店