食材イロイロ~果物~ 梅

梅の実

5月も中旬を過ぎると、今年の梅干しはどんな風に漬かるかな~と想像してしまいます。

6月の下旬には、梅干し用の完熟梅が収穫される時期なので、心待ちにしています。


梅というと、思い出すのは梅干しが一般的でしょうか。

梅酒や梅シロップ、梅ジャムなど梅を使用してつくられる保存食はとても多いです。


梅の旬

旬の時期、収穫時期は、品種にもよりますが、5月の下旬から6月の遅くても中旬まで。

これを逃すとほとんど手に入りません。

梅の大きさ

サイズは小さいものが直径3cm、大きいものでも5cmくらいです。

重さもサイズによって、15gから45gとまちまちです。

ちなみに小梅になると、1.5cmくらいから2.5cmなのが特徴です。

梅の品種

うめは、バラ科サクラ属に分類され、さらに分類するとスモモ亜属となります。

スモモ亜属の仲間としては、プルーン、スモモ、アプリコット(アンズ)などです。

梅の歴史

原産地は中国です。日本には奈良時代に伝えられてきました。

戦国時代には、携帯用食糧として梅干しの果肉を丸薬として使われました。


塩梅(あんばい)

ちなみに、中国では紀元前から酸味料として使用されてきました。
塩同様、日本最古の調味料とされています。

「いい塩梅(あんばい)」とは、加減がよい、体調が良い、整頓されているなどの意味で、使われています。



梅の選び方

梅は鮮やかな緑色でキズがないものが理想的です。

キズのついたところから、痛んできてしまいますので、気をつけましょう。

大きさがそろっているものを購入すると、使うときに便利です。

梅の種類(主なもの)

南高(なんこう)

和歌山県産。 6月中旬から下旬にかけて収穫される。
果実が大きい。果肉はやわらかい。
梅干し、梅酒に利用される。

鶯宿(おうしゅく)

徳島県産。 小梅に続いて収穫できる早生種。5月下旬から6月上旬に収穫される。 
果肉が厚くかたい。
梅酒やかりかりうめに向いている。

白加賀(しろかが)

徳島県産。 6月下旬に収穫される。
江戸時代から栽培されている品種。
果肉が厚く、梅干し向き。

保存方法

日持ちがしないので、すぐに使いましょう。当日使えない場合は、冷暗所に保管しましょう。

梅の栄養と健康効果

梅に含まれるクエン酸などの有機酸が整腸作用に効果があると期待されています。

他にも、クエン酸はカルシウムの吸収を助けます。

梅、と聞くと酸っぱさを想像して、よだれが出てくることがありますが、このようにヒトの消化酵素を出しやすくして、食欲を増進する作用があります。


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参考・引用文献
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
からだにおいしいフルーツの便利帳 高橋書店