ゴマ油の種類と栄養
ゴマ油と聞いて、どんな色を想像しますか?
褐色の濃い色、透明な色、またはその中間の色。
ゴマ油は、焙煎の方法や圧搾方法により、色や香りが変わってきます。
ゴマ油の種類
焙煎ゴマ油
一般的なゴマ油で、ゴマ油を買おう!と思ったらとりあえず選んでいるハズ。
焙煎してからしぼっているので、香ばしいのが特徴です。
中華料理に用いられることが多い。
太白(たいはく)ゴマ油
ゴマを焙煎せずに、生のまましぼったゴマ油。
焙煎していないため、香りはほとんど無く、ゴマ独特の風味も薄い。
コクやうま味があるため、サラダなどにかけて食べられたり、お菓子作りに用いられている。
黒ゴマ油、金ゴマ油
黒ゴマ、または金ゴマをしぼったゴマ油。
そのゴマ独特の風味がある。
黒ゴマ油は、コクのある風味。金ゴマ油は風味がやわらかい。
玉締めしぼりゴマ油
ゴマを焙煎してから、江戸時代から続く玉締め機でしぼったゴマ油。
手間と時間がかかるが、ゴマに圧力をかけすぎずにしぼっているため、風味が良く、栄養価の損失もすくないといわれている。まろやかな味わいがある。
ゴマ油の栄養
ゴマからしぼったゴマ油は、100%植物性。
コレステロールを含まず、悪玉コレステロールを下げるオレイン酸や、
必須脂肪酸のひとつ、リノール酸を豊富に含んでいます。
また、ゴマ油に含まれる、「ゴマリグナン」という成分があります。
ゴマ油の中に0.5%~1%程度、含まれています。
ゴマリグナンとは、ポリフェノールの一種であり、
「セサミン」「セサミノール」「セサモール」などがあります。
ゴマリグナンは抗酸化物質
活性酸素が適量を超えて発生すると体内を酸化させ、老化と生活習慣病の原因になります。
その活性酸素を除去する働きをするのが、抗酸化物質です。
抗酸化物質には、
ゴマリグナン以外のポリフェノールや、ビタミンE、カロテノイドもあります。
※主なポリフェノール※
カテキン(茶)、アントシアニン(ブルーベリー)、タンニン(お茶)、ルチン(蕎麦)、
イソフラボン(大豆)クルクミン(ウコン)、レスベラトロール(赤ワイン)
ゴマじゃダメ?ゴマ油?
ゴマリグナンやリノール酸、オレイン酸などゴマ油に含まれている成分はもちろん、ゴマにも含まれています。
しかし、ゴマは、外皮がかたいため消化に悪いので、体内で消化されずに排泄されてしまうこともあります。
ゴマをすったり、ゴマ油として摂取したほうが、効率よく消化、吸収されます。
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参考・引用文献
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
素材よろこぶ調味料の便利帳 高橋書店