バターと名前がつくものイロイロ

バター

バター

乳の中に含まれている乳脂肪(クリーム)を凝縮させて固めたもののこと。

溶かしバター

バターを湯煎にかけて溶かした液体状のバターのこと。

スポンジ生地やシュー生地に使われる。

溶かしバター
※この写真は、ちょっと見にくいですが、下部が白くなっています。これが、乳しょうと呼ばれる水溶成分で、その上に澄ましバターがのっています。

溶かしバターは3層に分かれており、一番上が気泡を含んでいる澄ましバター、真ん中が澄ましバター(乳脂肪)、下に沈んでいるのが乳しょうと呼ばれる水溶成分でたんぱく質や乳糖が含まれる。

焦がしバター

バターを火にかけて濃い茶色になった状態のこと。

焦げた風味がついていて、フィナンシェをつくるときに用いられる。

澄ましバター

湯煎で溶かしたバターの上澄み部分を取り出したもの。

焦げ色のもとになるたんぱく質や糖質は含まれておらず、焼き色をつけたくないときにも用いられる。

室温のバター

バターを冷蔵庫から出して、室温においておくことでやわらかくなるが、溶け出して液体の状態にまで置くのではなく、指で押すとつぶれる程度にかたさを維持している状態のこと。


チーズケーキやパウンドケーキなどに用いられる。

クリーム状のバター

バターを室温に戻し、練り混ぜることでクリーム程度のやわらかさの状態を指す。
ポマード状とも呼ばれることがある。

無塩バター

製造工程で特に食塩を加えずにつくってあるバター。ヨーロッパでは一般的。

お菓子の材料として用いられる。

有塩(加塩)バター

1%~2%の食塩を加えたバター。保存性が高く適度な塩味がある。

お菓子作りに用いられることが少ないのは、塩味があるため全体の風味が損なわれるから。

発酵バター

原料であるクリームを乳酸発酵させてつくったバターのこと。

バターの形にしてから発酵させているのではない。

バター粒(りゅう)

生クリームをビンなどに入れて攪拌すると、小さな塊と水分にはっきりと分かれてくる。

この小さな塊のこと。

バターミルク

生クリームの中に含まれている乳脂肪分を凝縮させたあとに残る液体のこと。

バター粒のところにある水分のこと。

カカオバター

カカオバター

カカオ豆の脂肪分のこと。ココアバターとも呼ばれる。

カカオバターの含有量によってチョコレートの規格がかわる。

国際規格では、カカオバターを31%以上含むことでクーベルチュールチョコレートと認定される。

日本では18%以上で純チョコレートまたはチョコレートと表記される。ちなみに3%以上カカオバターを含んでいれば、準チョコレートと表記される。

バターナッツ

バターナッツかぼちゃ

かぼちゃの一種。
南アメリカが原産で、ポタージュに向いている。

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参考・引用文献
お菓子「こつ」の科学 柴田書店