貧血といわれたら
健康診断で貧血の欄に要検査って書かれても、自覚症状がないので、あまり気にしない~ということはありませんか?
貧血の自覚症状といって思い浮かぶのが、立ちくらみやめまい、頭痛などですが、そんな症状はないから、再検査と書かれていてもピンと来ないんですよね。
あと、再検査っていっても何科にかかればいいかイマイチよくわからないし、思い立って病院を受診して、鉄剤を1回処方されて飲んだけど、1ヶ月くらい飲んだけど、鉄剤を飲んだ方が逆に具合が悪くなったよ~!など、栄養相談をしているとたくさんの方から様々なケースをお伺いします。
そこで、貧血についてお伝えしますが、本記事を書いているのは、管理栄養士の資格を持ったものであり、医師ではありません。
そのため参考としていただき、不安な場合などはかかりつけの医師や病院にご相談していただきたくお願いいたします。
要検査と書いてあったら病院で検査をする、医師から鉄の薬は飲まなくてもいいですよって言われるまで通院と服薬を続けることを前提にお願いいたします。
そもそも貧血ってナニ?
血液の中には、ヘモグロビンという成分があり、ヘモグロビンが少なくなると貧血と診断されます。
ヘモグロビンとは、心臓に酸素を運ぶ、とってもとっても重要な役割を持っています。
ヘモグロビンが少ないということは、心臓に酸素を運んでくれるヒトが少ないということ。
運ぶヒトが少なくても、酸素を届ける量は決まっているので、少ないヘモグロビンは、めちゃくちゃダッシュして運んでいるんですよね。
めちゃくちゃ急いでも、間に合わないことも出てきます。
たくさんのヘモグロビンがあれば、そんなに急いで運ばなくてもいいので、心臓に酸素を運ぶのもスムーズですし、酸素を運ぶのに間に合わないなんてことはありません。

貧血の症状
- 疲れやすく、体が重い、だるい
- 階段を駆け上がったり、信号の変わり目にちょっと走ったりすると動悸や息切れがする
- 頭が常に痛い、頭が重い、すっきりしていない
- 髪の毛が抜けやすい
- 脈が速く、落ち着かない
- 爪が割れやすく、弱い
- 氷をがりがりと食べる、かき氷が好き
- 以前に比べて濃い味になってきた
上記のような症状は、貧血のときにあらわれる症状です。
疲れやすいのは年齢だから・・・?と思っている方も貧血が原因かもしれません。
貧血といわれる血液検査数値
基準値は、健康診断の施設や病院によっても異なる場合があるようです。
参考までにご覧いただければと思います。
ヘモグロビン(Hb)値(g/dl)が・・・
7未満 → 病院を受診し、直ちに医師に相談しましょう。
7~10 → 強い貧血といわれ、サプリメントや食事では改善するのが難しいです。
病院を受診し検査しましょう。
10~11.4 → 軽い貧血状態ですが、食事で鉄の補給をすることを意識します。
11.4以上 → 貧血ではありません。
要検査とついていたら?
婦人科と消化器科の両方を受診することをお勧めします。
どちらにも異常が無い場合は、内科(血液内科、腎臓内科等)を受診しましょう。

消化器科
鉄は胃から吸収されるため、胃に異常が無いかを調べてくれます。
また、胃や腸の病気が原因で出血していても、貧血になりますので、消化器官に病気などがないか、出血していないかを調べてくれます。
婦人科
生理の量が多いことも貧血の原因になります。
子宮に病気あると生理の量が多くなるため、子宮に異常が無いかなどを調べてくれます。
私って生理の量が多いの?

誰かの生理の量を確認したことが無いので、多いのか少ないのか、はっきりしない。。。
生理の量が多い=「月経過多」なのかどうかを知る目安をご紹介します。
貧血の原因になるほど生理の量が多いかチェック
普通のナプキンは1時間もかからないうちにいっぱいになる。
昼でも夜用のナプキンを使っていても不安なぐらい。
レバーのようなかたまりが出る。
生理が7日以上、毎回続いている。
生理の量が多いことは、貧血の大きな原因のひとつです。
自分の体とうまくつきあって行くためにも、要検査とついていたら病院を受診しましょうね。
ご家族の健康診断結果で要検査となっていたら、心配になります。
ご自分のことも同じです。お身体、大事にしましょうね。
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参考・引用文献
臨床栄養ディクショナリー メディカ出版